「ウチの子のランドセルはどれが良いかな?」「6年間ずっと使える格好良いランドセルを買ってあげたい」と、男の子向きのランドセルをお探しでしょうか?
男の子に自分でランドセルを選ばせると、アニメキャラクター入りなど幼いデザインのランドセルを選んでしまい、高学年になって後悔する場合があるので注意が必要です。
このページは、百貨店でランドセルの販売経験のある私が、男の子のランドセルの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
このページを読めば、男の子のランドセルの選び方が分かり、どれを買えば良いか分かるのでぜひご覧ください。
1. 男の子のランドセル選びで特に気を付けるべき2つの注意点
男の子のランドセル選びで大切なのはデザインの選び方で、あまり派手なものや、他の子と大きく変わらないことが後悔しないための重要なポイントです。
- ランドセルの色は黒や紺などベーシックカラーがおすすめ
- キャラクター入りランドセルは選ばせない
デザイン選びの基本をご紹介しますが、「親が決めて良いものか」悩んでいる方もいらっしゃると思うので合わせてご紹介します。
1-1. ランドセルの色は黒や紺などベーシックカラーがおすすめ
下の表は、ランドセル工業会が2024年のランドセルについて、全国720人にランドセルの男の子のカラーについてアンケートした結果をまとめたものです。
男の子に人気な色は定番の黒や紺などを中心に、青系そして、緑や茶色などにも人気が広がってきています。
出典:ランドセル工業会
ランドセルの色は多様化してきましたが、今でも人気があるのは黒や紺などのスタンダードな色であることが分かります。
1-2. キャラクター入りランドセルは選ばせない
年長の頃はまだまだ幼く、キャラクター入りのランドセルを選んでしまいがちですが、小学校の高学年にもなると、持っていくのが恥ずかしくなってしまう場合があります。
出典:楽天
現在は鬼滅の刃が圧倒的に人気がありますが、それに影響されてランドセルを選んでしまうと高学年になって後悔する恐れがあります。
小学校6年間で、肉体的、精神的にどんどん成長していくわけで、大好きなアニメやゲームが高学年になると全く興味がなくなってしまう場合があるのです。
幼さを感じさせるランドセルは、やめておくことをおすすめします。
好きなアニメがある方は、ランドセルカバーで取り入れると良いでしょう。あるいはノートや筆箱などのグッズで取り入れると買い替えも簡単なのでおすすめです。
1-3. ランドセルは自分で選ばせてあげるべき?
ランドセル選びは親御さんの教育観が出るところで、次の2つのどちらかがおすすめです。
- 選べる範囲を区切ってその中から選ばせる
- 親が決めて渡す
どれが良い悪いということはありませんが、私としては1番目の方法をおすすめします。
それぞれのメリットやデメリットについて解説します。
1. 選べる範囲を区切ってその中から選ばせる
先に紹介したように、ランドセルの色は黒や紺など、後悔しにくい色やデザインを指定して、「この中でどれが良い?」と選ばせる方法です。
親の意見50%、子どもの意見50%という感じで選ぶ方法で、私が一番おすすめするのはこの方法です。
出典:twitter
選択肢がありすぎると、今興味を持っているものに惹かれて将来後悔してしまう場合があります。
そうならないためには、後悔しないようなデザインをそっとすすめてあげるのが賢い選択だと思います。
2. 親が決めて渡す
「親か祖父母からのプレゼント」という感じで、ランドセルを決めて渡してしまうというのも1つの方法です。
私の友人に聞くと、「男の子でランドセルは興味を示さない」と言っている人は結構いますので、そういう場合は親が選んでも全く問題は無いと思います。
受け取りが3月30日以降でギリギリ。
出典:twitter
最近では子どもに全て任せるという方も増えてきていますが、それが子どもに良いかは分かりません。
自分で選ぶのも教育になりますが、他人に選んでもらったランドセルを大事に使うのも教育になるはずです。
両親で話し合って、どうやって選ぶか決めてくださいね。
2. デザイン以外で大切な2つのポイント
ランドセルメーカーは100社以上存在し、メーカの中には100種類以上のラインナップがある所もあり、全てのランドセルを比較することは難しいので、次の2つのステップを踏むことをおすすめします。
- 評判の良いメーカーを選ぶ
- 使いやすいものを選ぶ
評判の良いメーカーが出しているランドセルなら品質が悪くて後悔するリスクを減らすことができます。
それぞれ簡単に解説します。
2-1. 評判の良いメーカーを選ぶ
ランドセルメーカー(ブランド)は100以上存在しますが、下の図のように大きく4つに分けることができます。
この中で最もおすすめできるのは、人気と実績のある大手・専門メーカーのランドセルです。
タイプ | 選びやすさ | 特徴 | 主なメーカー |
大手・専門メーカー | ★★★★ スタンダード | ・値段、品質、バランスに優れている ・実績が一番ある ・選んで失敗が少ない | ・セイバン ・フィットちゃん ・キッズアミ |
流通系メーカー | ★★★☆ 種類豊富 | ・あらゆるニーズに応えてくれる ・安い物を選んで失敗する場合あり | ・イオン ・イトーヨーカドー ・伊勢丹 |
ブランド系 (ファッション・スポーツ等) | ★★☆☆ 値段が高い | ・ブランド代で値段が高くなっている ・飽きるリスクあり | ・ミキハウス ・コンバース ・サンリオ |
工房メーカー | ★☆☆☆ 玄人向き | ・値段は高いが希少価値あり ・品質にバラツキがある ・特に注意して選ぶ必要がある | ・池田屋 ・山本鞄 ・萬勇鞄 |
※クリックすると、公式ページにリンクします。
大手・専門メーカーは販売実績とノウハウがダントツにあり、現在のランドセルのスタンダードを作っている存在です。
まずは大手専門メーカーをチェックして、それで合わないと思ったら、流通系や工房系のランドセルをチェックしましょう。
私はランドセル販売員として41社をチェックしましたが、特におすすめできるのが次の3社です。
特に「セイバン」が価格、性能、デザイン全てにおいて優れていておすすめです。
メーカー選びについて詳しいことが知りたい方は、こちらのページ「41メーカーを徹底比較。2024年男女・価格別おすすめランドセル12選」をご覧ください。
それぞれ簡単に紹介しておきます。
「セイバン」:2024年入学モデルで最もおすすめのメーカー
「セイバン」はCMでもおなじみの国内に3つも工場をもつ最大手の大手ランドセルメーカーです。
背負いやすくする仕組み、6年間しっかり使える仕組みがトップクラスに充実しています。 先ほど紹介した背負いやすくするための「天使のはね」の他に、とにかく背負いやすい工夫が施されたランドセルです。
実際に、小児科医の98%が推奨するくらい、体への負担がすくなく、背負いやすいです。
引用:セイバン
その他、とにかく6年間しっかり使えるような頑丈な作りも魅力的。
- タフかるプレート:ランドセルがつぶれにくい補強素材
- 総内張りPET:ランドセルの内側の汚れにも強い
- チルトプレート:ランドセルの中の教科書が動きにくく負担になりにくい
背負いやすさ、丈夫さなどどれをとってもピカイチなので、まずはセイバンをチェックしましょう。プーマやオロビアンコとのコラボランドセルなど、豊富なラインナップがあり、お子さんに合ったランドセルがきっと見つかります。
セイバン詳細データ
会社名 | 株式会社セイバン |
主な使用素材 | コードバン・牛革・クラリーノ |
価格帯(税込) | 42,570円〜84,150円 |
ラインナップ | 34のモデル×豊富なカラー |
セイバン公式ストア: https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や、新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
「フィットちゃん」:低価格のランドセルが豊富なメーカー
「フィットちゃん」は背負いやすさ、丈夫さやコスパを踏まえ、セイバンの次におすすめのランドセルです。
背負いやすさ、丈夫にする工夫はピカイチで、特に壊れやすいと言われる背カンは10万回の耐久性テストを実施しています。
デザインも豊富で、値段の安いクラリーノを中心に、50モデルから幅広く選べるので、セイバンと合わせて検討すればぴったりなランドセルに出会いやすいです。
好みのランドセルがない場合も、1億通り以上のランドセルをオーダーメイドで作ってくれるので、お子さんやご家族の望み通りのランドセルが手に入ります。
要注意:
2024年入学モデルはオーダーメイドが限定1,000個です。 例年夏には完売するようですので、オーダーメイドが欲しい方は早めに予約しましょう。(価格・税込68,200円~)
オーダーメイド予約ページ: https://www.fit-chan.com/ordermade/
フィットちゃん詳細データ
会社名 | 株式会社ハシモトBaggage |
主な使用素材 | コードバン・牛革・クラリーノ |
価格帯(税込) | 49,500円〜82,000円 |
ラインナップ | 50のモデル×豊富なカラー+オーダーメイド |
フィットちゃん公式ストア: http://www.fit-chan.com
ランドセルには偽物や、新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
「池田屋」:牛革のランドセルが欲しい方は必ずチェックすべき
「池田屋」は設立から70年以上経つ、老舗のランドセルメーカーです。
シンプルで高品質なのが魅力のメーカーで、牛革のランドセルは高品質なのに上記の2メーカーよりも安く買えるのが魅力的です。
また、牛革でも下記のように様々な色を選べるのも魅力で、本体とフチの色を自分で組み合わせる「カラーオーダー」も可能です。
牛革のランドセルを探している方は合わせて検討すべきメーカーです。
池田屋詳細データ
会社名 | 株式会社池田屋 |
主な使用素材 | コードバン・牛革・クラリーノ |
価格帯(税抜き) | 53,000円〜 100,000円 |
ラインナップ | 14のモデル×豊富なカラー |
池田屋 公式ストア:https://www.pikachan.com/
2-2. 使いやすいランドセルを選ぶ
メーカーを選んだ後は、そのメーカーが製造・販売しているランドセルの中から選びます。
次のようなポイントをチェックしてから購入すると後悔するリスクは少なくなります。
No | ポイント | 内容 |
1 | 素材 | 値段やデザイン重視なら人工皮革、耐久性重視なら天然皮革 |
2 | 頑丈さ | 潰れにくいなど、耐久性にこだわりがあるか |
3 | 背負いやすさ | 背負いやすい設計・工夫があるか |
4 | 安全性 | 防犯ブザーや反射材が付けやすい設計になっているか |
5 | 6年間保証 | 無料修理をしてもらえるか、貸出用ランドセルはあるか等 |
6 | 価格 | 自分の予算に合ったものを選んだか |
しかし、これら全てをチェックするのは大変ですよね。
次の章でおすすめのランドセルを紹介するので、ここから選べば間違いはありません。
予算的別に紹介するので、次の章でご家庭に合ったものを選んでください。
もし、他のランドセルをチェックしたいという方は、こちらのページ「プロがポイントを総まとめ!後悔しないランドセルの選び方」をご覧ください。
3. 男の子におすすめのランドセル6選
販売員経験がある私がおすすめするブランド「セイバン」「フィットちゃん」「池田屋」の中から、特に男の子におすすめなランドセルをご紹介します。
さらに、予算に見合ったものを選べるように、その中から6つのモデルを選び出し、価格順に並べました。
- ~4万円(税抜)・・・・「ユアメイト ウィリー」(セイバンなど)」
- 4~5万円(税抜)・・・・「フィットちゃんベーシック軽量/安ピカッ(フィットちゃん)」
- 5~6万円(税抜)・・・・「モデルロイヤル クラシック(セイバン)」★迷ったらこれ
- 6~7万円(税抜)・・・・「防水牛革プレミアム カラーステッチ(池田屋)」
- 7~8万円(税抜)・・・・「モデルロイヤル・レジオ ノワール」(セイバン)」
- 8万円(税抜)~・・・・「コードバン・アンティーク」(鞄工房山本)」
1つずつ紹介しますが、いくらくらいのにすればいいのか見当もつかないという方は多くの方が選ばれている価格帯の「モデルロイヤル クラシック(セイバン)」が最もおすすめです。
男の子~4万円:セイバン「ユアメイト ウィリー」
大手メーカーで定価4万円以内の商品はありませんが、「ユアメイト ウィリー」は43,000円(税込47,300円)で購入可能です。アンジュエールグロスというつやめきがあり、はっ水性の高いセイバンオリジナル素材が使われており、丈夫で背負いやいです。
クルマをモチーフに、親しみやすいベーシックなデザインになっており、クルマのフロント部分をイメージしたカブセのステッチや、カブセ裏にもクルマをプリントするなどポップな雰囲気が演出されています。
「天使のはね」も搭載され背負いやすく、左右前後に反射材が付いているため、暗い夜道や雨の日でも安心できる機能に優れたランドセルです。
カラーバリエーション(男の子向け2色)
ユアメイト ウィリー詳細データ
価格 | 47,300円(税抜43,000円)送料無料 |
使用素材 | 人工皮革(アンジュエール グロス) |
重量 | 約1,150g |
セイバン公式ストア: https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子4~5万円:フィットちゃん「フィットちゃんベーシック軽量/安ピカッ」
「フィットちゃんベーシック軽量/安ピカッ」は「フィットちゃん」のランドセルです。
フィットちゃんの中で最も安いランドセルで、少しでも安く良い物をという方におすすめです。
カラーバリエーションも豊富で、フィットちゃんならではの背負いやすさ・丈夫さを持つ、最もおすすめのランドセルの一つです。
カラーバリエーション(男の子向け3色)
フィットちゃんベーシック軽量/安ピカッ詳細データ
価格 | 55,000円→46,750円(いつでも15%OFF価格。税込・送料無料) |
使用素材 | 人工皮革(クラリーノ エフ) |
重量 | 約1,050g |
フィットちゃん公式ストア: http://www.fit-chan.com
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子5~6万円:セイバン「モデルロイヤル クラシック」
「モデルロイヤル クラシック」はセイバンの出すコスパ抜群のランドセルです。
刺繍などを控えていて、飾り気のないシンプルさが特長で、高学年になっても使いやすいはずです。
税抜き価格6万円以下で買えるランドセルの中では機能性、耐朽性、高級感、どれをとってもおすすめです。
カラーバリエーション(全4色)
モデルロイヤル クラシック詳細データ
価格 | 62,700円(税抜57,000円)送料無料 |
使用素材 | 人工皮革(クラリーノ エフ 「レインガード Fα」) |
重量 | 約1,280g |
セイバン公式ストア: https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子6~7万円:池田屋「防水牛革プレミアム カラーステッチ」
7万円以下で牛革のランドセルは滅多に売っていませんが、「防水牛革プレミアム カラーステッチ」など「池田屋」は6~7万円の牛革のランドセルを豊富に扱っています。
オーソドックスな色をベースに、糸の色でアクセントがついているので、シンプルながら飽きにくいデザインになっています。
池田屋のランドセルは防水牛革で、人工皮革と天然皮革のハイブリッド構造になっており、牛革にしては軽くなっているので、重くないランドセルを探している方にも向いています。
カラーバリエーション(男の子向け全5色)
イタリア製防水牛革プレミアム カラーステッチ詳細データ
価格 | 72,000円(税込・送料無料) |
使用素材 | 牛皮(一部クラリーノ) |
重量 | 約1,300g |
池田屋公式ストア:
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子7~8万円:セイバン「モデルロイヤル・レジオ ノワール」
2024年モデルで新登場した「モデルロイヤル・レジオ ノワール」は、高級感正統派デザインのランドセルです。
かぶせ内側のストライプ柄やアンティークゴールドのファスナーや引き手など、細部にもこだわり抜いています。
男の子向けモデルロイヤルの最高級モデルであり、タブレットやノートPCを安全に収納できる「収納ポケット付き」です。
カラーバリエーション(全2色)
モデルロイヤル・レジオ ノワール 詳細データ
価格 | 収納ポケットなし: 80,300円(税抜70,300円)送料無料 |
使用素材 | アンジュエール タフプラス |
重量 | 約1,290g |
セイバン公式ストア:https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
在庫情報(2025年1月)モデルロイヤル・レジオ ノワールは、セイバン公式ストアで男の子向けの全色在庫があります。人気商品なのでお早めに。
男の子8万円超え:鞄工房山本「コードバン・アンティーク」
8万円越えのランドセルになるとコードバンを選べるようになりますが、コードバンのランドセルで最もおすすめしたいのが「鞄工房山本」の「コードバン・アンティーク」です。
おすすめ3メーカーはどれも高品質ですが、コードバンのランドセルはフィットちゃんからは販売されておらず、セイバン、池田屋も販売終了しています。
上位メーカーで唯一手に入るのが「鞄工房山本」の「コードバン・アンティーク」です。
「コードバン・アンティーク」は、鞄工房山本のコードバンシリーズの一つです。
アクセントステッチで縫製されたり、アンティークブロンズ調のボタンが付いているなど、オシャレさが光る一品です。
色は紺やモスグリーン、茶やブラウンの4色で、他のメーカーには少ない希少なラインナップになっています。
山本鞄は10万円以下でお手頃なコードバンから、15万円以上のオールコードバンなどもあるので、コードバンを買いたい方は一度チェックすることをおすすめします。
カラーバリエーション(全4色)
コードバン・アンティーク詳細データ
価格 | 99,900円(送料無料・税込) |
使用素材 | コードバン |
重量 | 1,500g前後 |
鞄工房山本公式ストア:
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
在庫情報(2025年1月)コードバン・アンティークは、鞄工房山本公式ストアでモスグリーン以外の全色在庫が残りわずかです。人気商品なのでお早めに。
4. 男の子のランドセル選びに関するQ&A
男の子のランドセル選びでよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
- ランドセルの素材はどれがおすすめですか?
- ランドセルの重さはどれ位のものが良いですか?
- どれくらいの価格帯のランドセルが買われていますか?
- 他のメーカーを選ぶ際の注意点はありますか?
- 子どもが幼いデザインのランドセルが気に入った場合はどうすれば良いですか?
クリックすると、該当部分に行きます。
4-1. ランドセルの素材はどれがおすすめですか?
ランドセルに使われる素材は大きく分けて3種類あります。
値段や種類の豊富さで選ぶなら人工皮革、耐久性と高級感で選ぶなら牛角やコードバンがおすすめです。
素材 | 価格 | 高級感 | 丈夫さ | 耐水性 |
人工皮革(クラリーノなど) | 低~中 | △ | △ | ◎ |
牛革 | 中~高 | ◯ | ◯ | ◯ |
コードバン(馬のお尻の革) | 高 | ◎ | ◎ | ◯ |
人工皮革は引っかき傷に弱く、型崩れしやすいなどの欠点がありますが、値段の安いものから高いものまで揃っており、一番人気があります。
牛革は水に弱いなどの欠点がありますが、高級感があり、耐久性が高いので、高学年になってからも型崩れせずに使うことができます。
また、コードバンは牛角よりもさらに耐久性が高いですが、値段が高いのであまり選ぶ人はいないのが現状です。
ランドセルを購入する前に、ランドセルの素材の性質はしっかりおさえておきましょう。
4-2. ランドセルの重さはどれ位のものが良いですか?
ランドセルの重さの平均は1100〜1300gで、1000g〜1400g程度のものを選べば失敗することは少ないでしょう。
100~200gは本1冊程度であまり重くはありません。
セイバンのブランド「天使のはね」など重さが気にならない工夫をしているランドセルを選べば大丈夫です。
重さが気になる方は、こちらのページ「ランドセルの重さは気にする必要なし!プロが教える正しい選び方」をご覧ください。
4-3. どれくらいの価格帯のランドセルが買われていますか?
ランドセルにかけるお金は徐々に高くなりつつあり、日本ランドセル協会によると2022年時点で56,425円が平均価格になっています。
下の表は、ランドセルブランドごとの費用をまとめたものですが、4~6万円の価格帯が人気です。
値段が安いランドセルは耐久性に問題がある場合がありますので、有名ブランドで評判の良いものから選ぶことをおすすめします。
4-4. 他のメーカーを選ぶ際の注意点はありますか?
中小企業や工房系のメーカーは質が良いものが多いですが、品質にはバラツキがあります。
日本ランドセル工業会の「ランドセル認定証」があると信頼できます。
出典:ランドセル工業会
この認定証があると、次の5つが認められたことになります。
- すべての縫製が日本国内で行われ6年間の使用に耐え得るもの。
- 日本鞄協会発行の「信頼のマーク」を縫着したもの。
- 素材は皮革又は人工皮革とする。
- 形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの。
- サイズは大マチ部分の内寸の縦(最高部)が31cm前後、幅が23cm前後であること。
あまり口コミが無いランドセルを購入する場合は、このような第三者機関の審査を通ったメーカーを選ぶことをおすすめします。
下の表は主なランドセルメーカーをまとめたものですが、日本鞄協会「ランドセル工業会」に加盟している企業を色付きにしましたので、気になる方はチェックしてみてください。
タイプ | メーカー | 特徴 | 価格帯 |
大手 専門 | セイバン (天使の羽) | ・デザイン、機能、バランスが優秀 ・最もおすすめ | 47,300円〜93,500円 |
ハシモト (フィットちゃん) | ・150種類のラインナップ ・安ピカッタイプ等、安全性が優秀 ・148,176,000通りのオーダーメイド | 40,700円〜90,200円 | |
協和 (ふわりい) | ・男女どちらにも人気 ・ミニチュア加工サービスも好評 | 54,450円〜69,300円 | |
NAAS (キッズアミ) | ・個性的なデニムなど種類が豊富 ・セイバンに続きおすすめ | 50,600円〜121,000円 | |
羅羅屋 (ララちゃん) | ・オシャレで機能性もある ・サイトが魅力的 | 53,900円〜77,000円 | |
流通系 | イオン (かるすぽ) | ・171万通り以上のカスタマイズ ・安いタイプが人気 | 30,800円〜82,500円 |
三越伊勢丹 | ・バリエーション豊富 ・他ブランドとのコラボあり | 47,001円〜242,000円 | |
イトーヨーカドー | ・選択肢が豊富 ・店舗数が多いので足を運びやすい | 29,000円〜85,800円 | |
アビダビアゴ (ママポケット) | ・大容量20%アップ ・撥水性で水をはじく | 42,900円〜67,100円 | |
ニトリ (わんぱく組) | ・値段が安いのが魅力 | 19,900円〜50,824円 | |
工房 | 榮伸 (フェリー・デ・エマイユ) | ・すべて自社工場で生産 ・プライベートブランドあり | 26,100円〜91,300円 |
澤田屋ランドセル | ・すべて自社専用工場で製造 ・品質を維持しながら価格を下げる工夫 | 33,120円〜38,800円 | |
池田屋 (ぴかちゃん) | ・70年以上の歴史ある静岡の老舗 ・牛革製品が高評判 ・144種類のオーダーメイド | 53,000円〜100,000円 | |
KMW (ハネッセル) | ・エアヌールという独自素材使用 ・登山用リュックのメーカー | 52,920円〜59,400円 | |
フェフェ | ・メルへンなデザインが人気 ・刺繍や花柄などユニーク | 79,200円〜90,750円 | |
カザマランドセル | ・70年以上の歴史ある奈良の老舗 ・特許を取得した独自の背カン | 32,800円〜69,500円 | |
カバンのフジタ | ・60年以上続く老舗 ・360度発光、防水加工 | 55,000円〜98,000円 | |
モギカバン | ・高級な牛革(スムース革)を使用 ・高級ながらお手頃な値段設定 | 53,900円〜195,800円 | |
萬勇鞄 | ・1950年創業のメーカー ・ネームプレートを入れてくれる | 55,000円〜101,200円 | |
中村鞄製作所 | ・NASAのクッション素材を使用 ・360度どこから見ても光る | 53,680円〜93,500円 | |
鞄工房山本 | ・防犯、ケガ防止に特に優れている ・創業60年以上の奈良の老舗ブランド | 49,900円〜190,000円 | |
土屋鞄 | ・職人技がなせる丈夫で美しいランドセル ・6年間使い続けやすい色を追求 | 65,000円〜190,000円 | |
神田屋鞄製作所 (カルちゃん) | ・耐久性、機能性全て優秀 ・1951年東京豊島区で創業 | 48,000円〜77,000円 | |
堀江鞄製造 | ・雨にも強い牛革ボルサを使用 ・テレビで紹介されて話題に | 47,000円〜86,000円 | |
生田 | ・200以上の全工程を自社工房で行う ・色、柄、パーツを選べる | 52,500円〜85,700円 | |
五十嵐製作所 | ・創業70年以上の東京台東区の老舗 ・職人が一つずつ手作り | 68,000円〜10,300円 | |
トヤマカバン店 | ・創業明治37年 ・シンプルで深みのあるデザイン | 64,000円〜68,000円 | |
松山カバン | ・昭和34年から続く名古屋の老舗 ・昔ながらの丁寧な手作業が魅力 | 53,900円〜71,500円 | |
横山鞄 | ・イタリア製牛革を使用 ・シンプルなデザインが魅力 | 58,000円〜69,000円 | |
大隈カバン店 | ・創業90年、ランドセル歴60年以上 ・福岡を中心に人気 | 60,000円〜191,400円 | |
バンビ鞄工房 | ・アウトレット販売あり ・10個のプレゼントが魅力 | 52,000円〜92,000円 | |
ナカノランドセル | ・予約ではなく即売 ・値段が安いのが魅力 | 19,000円〜28,000円 |
(価格は税込)
※クリックすると公式ページへリンクします。( )はブランド名です。
値段等の変更があるかもしれませんので、最新情報は公式ページをご確認ください。
4-5. 子どもが幼いデザインが気に入った場合はどうすれば良いですか?
幼いデザインのランドセルは高学年になると後悔しやすいですが、止めるためには次のような対処法が考えられます。
- 将来後悔すると説得する
- 「おじいちゃん、おばあちゃんが選ぶから」と決定権が他人にあるようにして諦めさせる
- 「6年間しっかり使うんだよ」と将来後悔しても自己責任であることを理解させる
ランドセル選びは、親御さんの教育観が出るところで、伝統的なタイプのランドセルを渡す家庭もあれば、子どもに全てを任せる家庭もあります。
親から与えられたランドセルを大事に使うことも教育になりますし、自分で選ばせるのも素晴らしい教育になるはずです。
ランドセル選びで失敗したいためには、どうやって子どもを育てるか、よく考えることが大切です。
5. さいごに
男の子向きのランドセルについてご紹介してきましたが、参考になりましたか?
このページで紹介したポイントに気を付ければ、ランドセル選びで後悔するリスクは少なくなります。
まずは、実績あるランドセルメーカーからチェックしてみましょう。
それぞれ、上記の公式サイトで予算やお子さんの希望を交えながら選んでみることをおすすめします。
どれを選んで良いか分からない場合は、次のランドセルをチェックしてみてください。
- ~4万円(税抜)・・・・「ユアメイト ウィリー」(セイバンなど)」
- 4~5万円(税抜)・・・・「フィットちゃんベーシック軽量/安ピカッ(フィットちゃん)」
- 5~6万円(税抜)・・・・「モデルロイヤル クラシック(セイバン)」★迷ったらこれ
- 6~7万円(税抜)・・・・「防水牛革プレミアム カラーステッチ(池田屋)」
- 7~8万円(税抜)・・・・「モデルロイヤル・レジオ ノワール」(セイバン)」
- 8万円(税抜)~・・・・「防水コードバン(池田屋)」
このページが読者の皆さまのランドセル選びにお役に立てることをお祈りします。