「本革のランドセルっておすすめ?」「人工皮革のランドセルと比べてどう?」と、本革のランドセルについて気になっていませんか?
本革は丈夫で使うほどに味が出ることがウリの素材ですが、値段が若干高くなるなどのデメリットもあるので、気になる方は素材の特徴を知ってから購入するのがおすすめです。
この記事では、百貨店でランドセルの販売員を行っていた私が、ランドセルの本革について以下の流れでお伝えします。
この記事を読めば、ランドセルで使われている本革の特徴がわかり、どのランドセルがおすすめか分かるのでぜひご覧ください。
1. 2種類のランドセルの本革の違いを徹底解説
本革とは馬や牛などの動物の皮のことで、「天然皮革」とも呼ばれます。
ランドセルでは、主に馬の革(コードバン)と牛革が使われています。下の表は、本革と人工皮革の違いをまとめたものです。
素材 | 価格 | 高級感 | 丈夫さ | 耐水性 | |
本革 | 牛革 | 高 | ◯ | ◯ | ◯ |
コードバン | 中~高 | ◎ | ◎ | ◯ | |
人工皮革 | 低~中 | △ | △ | ◎ |
最近ではクラリーノなどの「人工皮革」が主流になってきましたが、本革は希少性ゆえに高級感があり、現在でもこだわりある人に購入されています。
これから本革の特徴を紹介していくので、「流行りの人工皮革ではなく、本革が良い」という方は参考にしてください。
1-1. 2種類の本革徹底解説
本革のランドセルには、主に牛革とコードバンがあります。
それぞれの特徴を紹介していきます。
牛革の特徴
以前は主流だった牛革のランドセルですが、現在は利用している子供は2~3割にとどまっています。
画像:土屋鞄のランドセル
まずは牛革のメリットについて紹介します。
- 耐久性に優れている
- 見た目や触った感触など高級感がある
- 使い込むことで味が出てきて、体にフィットしてくる
次に牛革のデメリットについて紹介します。
- 値段が高く、7万円以上のものがほとんど
- 耐水性が悪く、手入れが面倒なものもある
- 1,300g〜1,500gほどで若干重い
- 量産ができないので毎年7月〜9月に人気モデルは売り切れてしまう
牛革には上記のような長所と短所があります。
牛革の今と昔の違い
牛革は、昔は耐水性がなく、手入れが面倒と言われていましたが、今の牛革は耐水性に優れたものも増えてきています。
重さに関しても人工皮革よりも重いと言われていましたが、革の加工技術の進歩により、人工皮革と比較しても200g程度(教科書1冊分)ほどの違いしかありません。
牛革のランドセルはこんな方におすすめ
上記の点をまとめると、牛革のランドセルは、多少値段がかかっても良いから丈夫で高級感のある、周りの子供と差をつけたいという方におすすめです。
コードバン
コードバンとは馬のお尻の皮をなめした高級皮革で、馬1頭からとれるのはランドセルのフタ2枚分と非常に希少性の高い素材です。
その希少性ゆえ高価で、使っている学生は少なく、シェアは1割未満と言われます。
画像:土屋鞄のランドセル
コードバンのメリットは次の通りです。
- 牛革よりも耐久性に優れており、非常に丈夫
- 牛革以上に見た目や触った感触の高級感があり、最上級の品質
- 使い込むことで味が出て、体にフィットしてくる
逆に、コードバンのデメリットは次の通りです。
- 値段が高く、8万円以上のものがほとんど
- 耐水性が悪く、手入れが面倒なものもある
- 若干重い
- 量産ができないので毎年7月〜9月に人気モデルは売り切れてしまう
コードバンには上記のような長所と短所があります。
コードバンの今と昔の違い
牛革同様にコードバンも昔は耐水性がなく、手入れも面倒と言われていましたが今のコードバンは耐水性に優れたものも増えてきています。
また、重さに関しても人工皮革よりも重いと言われていましたが、革の加工技術の進歩により、人工皮革と比較しても200g程度(教科書1冊分)ほどの違いしかありません。
コードバンのランドセルはこんな方におすすめ
上記の点をまとめると、コードバンのランドセルは、値段は高くても良いからとにかく最上級のランドセルを持たせたいという方におすすめです。
1-2. 2種類の本革の違いまとめ
ランドセルの本革は次のような方におすすめです。
- 牛革:多少値段がかかっても良いから丈夫で高級感のある、周りの子供と差をつけたい方におすすめ
- コードバン:値段はかなり高くても良いから最上級のランドセルを持たせたい方におすすめ
昔ながらのランドセルをお子さんに使わせたいなら牛革、最高のランドセルを使わせたいならコードバンがおすすめです。
参考. 人工皮革
本革の特徴を紹介してきましたが、現在主流になっている人工皮革についても紹介しておきます。
本革を選びたいという方は人工皮革については読み飛ばして「2章. ランドセル選びに失敗しない2つのステップと男女別おすすめ8選」に進んでいただいて大丈夫です。
人工皮革とは合成繊維などを化学的に合成させた革で天然の革とは異なります。スポーツ用品やランドセルの素材として使われています。
画像:土屋鞄のランドセル
以前は人工皮革(クラリーノなど)を利用している学生はあまり多くなかったですが、今では7割強の方が人工皮革のランドセルを利用しています。
今では多くの方が利用している人工皮革(クラリーノなど)ですが、その理由としては以下のように多くのメリットがあるからです。
- 値段が安く、3万円台のものもある
- 重さは1,050g〜1,300g程度で軽い
- 耐水性に優れており、手入れが簡単
- 型崩れがしにくい
- カラーが豊富
ただし、コードバンや牛革などの天然皮革のものと比べると以下のようなデメリットがあります。
- 耐久性では劣る
- 本革のように見た目や触った感触に高級感はない
牛革やコードバンのように使い込んでも味はでませんが、いつまでも新品のような見た目を維持することができます。
クラリーノの今と昔の違い
本革と同じように、クラリーノも進化してきています。
人工皮革は、昔は丈夫さや耐久性に欠けるとされていましたが、今では加工技術の進歩によって、牛革と同等の丈夫さや耐久性を持つものが普及しています。
クラリーノのランドセルはこんな方におすすめ!
上記の点をまとめると、人工皮革(クラリーノなど)のランドセルは、値段を抑えたい方や周囲の方と特別差をつけようとは考えていない方、軽いものを持たせたい方におすすめです。
次章以降は本革のランドセルについて紹介しています。
人工皮革のランドセルが気になるという方は、「素材選びで迷わない!クラリーノのランドセル徹底解説とおすすめ6選」の記事にて同じようにおすすめの人工皮革のランドセルを紹介しているので参考にしてください。
ヌメ革には注意!
本革と人工皮革以外にもヌメ革と呼ばれる素材があり、この素材には注意が必要です。
ヌメ革は植物に含まれる成分を加工した皮革で耐水性がなく、傷もつきやすく、重さも非常に重いので小学生のお子様が持つのに適しているとは言い難いです。
ただ、この記事で紹介しているランドセルでヌメ革を使っているものはないので安心して選んでください。
2. ランドセル選びに失敗しない2つのステップと男女別おすすめ8選
ランドセルには、100以上のメーカーがあります。ランドセル専門のメーカー、鞄専門店、大手スーパーなど、様々な会社がランドセルのメーカーとして存在しています。
そして、そのメーカーごとに100デザイン以上のランドセルを出しているため、全てのランドセルを比較して選ぶのは実際に不可能です。
そこで、下記2つのステップで比較をしていくことでベストな本革のランドセルを選ぶことができます。
- ステップ1. メーカー(ブランド)を決める
- ステップ2. 各メーカーのバリエーションから選ぶ
「メーカーを選ぶ基準」「その中でいいランドセルを選ぶ基準」はそれぞれ異なります。
このページではランドセルを選ぶコツを交えながら、ベストな本革のランドセルを紹介していきます。
ステップ1. メーカー(ブランド)を決める
まずはメーカーを決めていきましょう。実際、有名なメーカーであれば差はほとんどありませんが、わずかな差が実は使って行く中で大きな差になって出るケースがあります。
結論を先に言うと以下のランドセルメーカーが私のおすすめです。
1-1. メーカーによってここが違う!ブランドを選ぶ5つの基準
長年、ランドセルメーカーで勤務してきた経験から、下記のポイントでランドセルを選ぶことをおすすめします。
- 6年間の保証があるか
- バリエーション(色合い)
- 選べる皮の種類
- 背負いやすさ
- 丈夫さ
6年間の保証があるか:修理補償してくれる?
ランドセルは基本的に6年間使うもの。何年か経ってから壊れた時に「直せない」とならないように「6年修理補償」をしてくれるところを選ぶのが基本です。
多くのメーカーで修理補償をしていますが、中には6年間、自然に使っていて壊れたのであれば無料で修理してくれるものも存在します。
ちなみにここで紹介しているメーカーさんは、修理中に代替のランドセルを貸してくれますので安心です。
バリエーション:お子さんの希望も入れながら選べそう?
メーカーごとに豊富な種類のランドセルをリリースしています。
ブランドを決めた上でお子さんの希望を取り入れながら選ぶという場合はバリエーションのいいブランドがおすすめです。
また、人と被りたくない、個性を出したいという方は「オーダーメイド」対応のメーカーを選びましょう。
選べる皮の種類:予算に合わせて幅広く選べる?
扱っている革の種類が多い方が、選択肢が広がるという点でおすすめです。
このページでは、牛革とコードバンのランドセルについて紹介します。
背負いやすさ:メーカーのこだわりはしっかり出てる?
各メーカーのこだわりが出るところ。例えば、セイバンの「天使のはね」は、下記のように両肩の付け根のところに白い樹脂が入っています。
これにより肩がぐっと立ち上がり、下図のように体によりフィットする作りになっているのです。
引用:セイバン
こういったこだわりは、メーカーごとに少しずつ違っています。各メーカーのこだわりをプロとして比較、また実際に使っているご家庭からのヒアリングをもとに5段階で評価しました。
ちなみに、試着した方がいいのでは..と思う方もいらっしゃるかと思いますが、1年ごとに体格がどんどん変わって行くので、「今背負いやすい」というポイント以上に6年間背負いやすいかということも意識したいです。
メーカーがあらゆる体格の子どもに背負いやすい設計をしているかをしっかりと見ていきたいです。
丈夫さ:背負いやすさと同様、メーカーのこだわりが出てる?
背負いやすさと同様、メーカーは強度を上げるために様々な取り組みを行っています。
例えば、セイバンは、下記のようにタフかるプレートという軽量で頑丈なプレートを内部に入れることで、ランドセルの潰れにくさが従来の倍になっています。
このように、メーカーはランドセルが6年間綺麗に使えるように様々な取り組みをしています。
1-2. 業界でも評判のいい19社を比較してみましょう!
長年百貨店のランドセル売り場で勤務してきて触れたことのある41社のランドセルメーカーの中で、近年特に業界での評判の良かった本革を扱っている19社を下記のように比較してみました。
この19社であれば、全て日本国内で製造されているもので、縫製など品質にはほとんど差がありませんが、少しでもいいものを選ぶために比較していきましょう。
背負いやすさ・頑丈さの評価について
- ・・・メーカーの取り組み、ユーザーの満足度がトップクラス
- ◎・・・メーカーの取り組み、ユーザーの満足度が非常に高い水準
- ◯・・・メーカーの取り組み、ユーザーの満足度が高い水準
- △・・・メーカーの取り組み、ユーザーの満足度は平均的
- ×・・・メーカーの取り組み、ユーザーの満足度は今ひとつ
背負い やすさ | 丈夫さ | 革の種類 | 価 格 帯 | 特 徴 | |
セイバン | |||||
フィ ットちゃん | ◎ | ||||
池田屋 | ◎ | ||||
鞄工房山本 | ◎ | ◎ | |||
アーティファクト | ◎ | ◎ | |||
土屋鞄 | ◎ | ◎ | |||
澤田屋ランドセル | ◎ | ◎ | |||
※2024年モデル受付終了 | ◎ | ◎ | |||
カバンのフジタ | ◎ | ◎ | |||
キッズアミ | ◎ | ◎ | |||
萬勇鞄 | ◯ | ◎ | |||
モギカバン | ◯ | ◎ | |||
ふわりぃ | ◎ | ◯ | |||
村瀬鞄行 | ◎ | ◯ | |||
フェフェ | ◎ | ◯ | |||
ララちゃん | ◯ | ◯ | |||
黒川鞄工房 | ◯ | ◯ | |||
イオン | ◯ | ◯ | |||
伊勢丹 | ◯ | ◯ |
この中から選んでいきましょう。正直スペックはどれも高く、悩むところですが、あえておすすめを選ぶとしたら下記の3メーカーです。
1-3. 価格の相場はどんな感じ?
この3つがおすすめというのはわかったけど、価格帯は大丈夫なの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
この3メーカーは品質も良いですが、下記のようにこの3つをチェックしておけば目的に合わせた価格帯を全て抑えられます。
先ほどの3社は、どの価格帯の商品も豊富なので、予算にかかわらずこの3メーカーをチェックすれば間違いありません。
ちなみに、3万円を切るようなランドセルは、すぐに壊れてしまう、背負いやすさを考慮されていないものが多いので、基本的に3万円中盤以上の製品がおすすめです。
予算が許すのであれば、「人気の価格帯」である4万円台後半以上のランドセルがおすすめです。
1-4. おすすめの3社はこんなメーカー
おすすめの会社は以下の3社です。基本的に下記の3社のホームページにいき、現在販売中の商品の中から予算とお子さんの好みに合ったランドセルを選べば間違いありません。
まずは、これらのメーカーがどんな会社か、そして商品にはどんな特徴があるのかを解説しますので、良さそうな1社を選びましょう。
次の章で、選び方、各メーカーの商品比較をしていきますので、決められないという方は次の章を見ていきましょう。
購入は公式通販サイトから
ランドセルは、メーカーの公式サイト、公式通販サイトから購入するのが最もおすすめです。
特に最近は、偽物を送りつけられたり、振り込んだのに届かないということも起こっています。また、在庫の種類も豊富で、公式ページでしか買えないモデルもありますので、下記の公式サイト、公式通販サイトから購入するようにしましょう。
「セイバン」:2024年入学モデルで最もおすすめのメーカー
「セイバン」はCMでもおなじみの国内に3つも工場をもつ最大手の大手ランドセルメーカーです。
背負いやすくする仕組み、6年間しっかり使える仕組みがトップクラスに充実しています。 先ほど紹介した背負いやすくするための「天使のはね」の他に、とにかく背負いやすい工夫が施されたランドセルです。
実際に、小児科医の98%が推奨するくらい、体への負担がすくなく、背負いやすいです。
引用:セイバン
その他、とにかく6年間しっかり使えるような頑丈な作りも魅力的。
- タフかるプレート:ランドセルがつぶれにくい補強素材
- 総内張りPET:ランドセルの内側の汚れにも強い
- チルトプレート:ランドセルの中の教科書が動きにくく負担になりにくい
背負いやすさ、丈夫さなどどれをとってもピカイチなので、まずはセイバンをチェックしましょう。プーマやオロビアンコとのコラボランドセルなど、豊富なラインナップがあり、お子さんに合ったランドセルがきっと見つかります。
セイバン詳細データ
会社名 | 株式会社セイバン |
主な使用素材 | コードバン・牛革・クラリーノ |
価格帯(税込) | 42,570円〜84,150円 |
ラインナップ | 34のモデル×豊富なカラー |
セイバン公式ストア: https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や、新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
「フィットちゃん」:低価格のランドセルが豊富なメーカー
「フィットちゃん」は背負いやすさ、丈夫さやコスパを踏まえ、セイバンの次におすすめのランドセルです。
背負いやすさ、丈夫にする工夫はピカイチで、特に壊れやすいと言われる背カンは10万回の耐久性テストを実施しています。
デザインも豊富で、値段の安いクラリーノを中心に、50モデルから幅広く選べるので、セイバンと合わせて検討すればぴったりなランドセルに出会いやすいです。
好みのランドセルがない場合も、1億通り以上のランドセルをオーダーメイドで作ってくれるので、お子さんやご家族の望み通りのランドセルが手に入ります。
要注意:
2024年入学モデルはオーダーメイドが限定1,000個です。 例年夏には完売するようですので、オーダーメイドが欲しい方は早めに予約しましょう。(価格・税込68,200円~)
オーダーメイド予約ページ: https://www.fit-chan.com/ordermade/
フィットちゃん詳細データ
会社名 | 株式会社ハシモトBaggage |
主な使用素材 | コードバン・牛革・クラリーノ |
価格帯(税込) | 49,500円〜82,000円 |
ラインナップ | 50のモデル×豊富なカラー+オーダーメイド |
フィットちゃん公式ストア: http://www.fit-chan.com
ランドセルには偽物や、新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
「池田屋」:牛革のランドセルが欲しい方は必ずチェックすべき
「池田屋」は設立から70年以上経つ、老舗のランドセルメーカーです。
シンプルで高品質なのが魅力のメーカーで、牛革のランドセルは高品質なのに上記の2メーカーよりも安く買えるのが魅力的です。
また、牛革でも下記のように様々な色を選べるのも魅力で、本体とフチの色を自分で組み合わせる「カラーオーダー」も可能です。
牛革のランドセルを探している方は合わせて検討すべきメーカーです。
池田屋詳細データ
会社名 | 株式会社池田屋 |
主な使用素材 | コードバン・牛革・クラリーノ |
価格帯(税抜き) | 53,000円〜 100,000円 |
ラインナップ | 14のモデル×豊富なカラー |
池田屋 公式ストア:https://www.pikachan.com/
ステップ2. メーカーの豊富なバリエーションから決める
メーカーを決めていただいたところで、メーカーのラインナップの中から一番いいランドセルを選びましょう。
基本的に上記2メーカーの公式ページに行き、お子さんの要望を取り入れながら選んでいただくのがベストですが、「どれにしたらいいかわからない」「何が違うのかわからない」という方のために、私なりの選び方とおすすめを紹介していきます。
ランドセルを選ぶ4つのポイント
メーカーが決まったらメーカーの中からお子さんにぴったりのランドセルを選んでいきましょう。
下記の4つのポイントを押さえておけば後悔する可能性を減らせます。
- 色はなるべく無難なものを
- 全かぶせを選ぶ
- 軽いものを選ぶ
- なるべく上質な革を
基本的に、「個性的で人と被らない」「子どもがどうしてもというから..」という理由で選ぶと失敗するリスクが高いです。
お子さんの希望を取り入れたい場合は、あなたがいくつかに絞り込み、その中から選んでもらうといいでしょう。
色:男の子・女の子に合わせて無難なものを
お子様と相談して好きな色のランドセルを選べば良いですが、周りとかぶらない個性的な色を選ぶと浮いたり、飽きたりすることもあるので注意が必要です。
通う予定の小学校の登下校をチェックしたり、知り合いから聞くなどして、通学予定の学校でみんなが使っている色を選ぶようにすると失敗するリスクを減らすことができます。
ちなみに全国規模ですと、以下のランドセル工業会のアンケートの結果が参考になります。
Qランドセル、何色を買いましたか?
やはり6年間使うことを考えると、男の子は「黒」「紺」、女の子は「紫」「ピンク」「水色」「赤」を選んでおくのが安心です。また、男女共に「茶色」を選ぶ人が増えてきたのが最近のトレンドです。
また、ベースはオーソドックスな色で、差し色で差をつけられるものも多いです。もし「ちょっとおしゃれに」ということであればそのようなランドセルもおすすめです。
出典:セイバン
ランドセルの形:全かぶせを選ぶ
ランドセルの形は、基本的によくある「全かぶせ」のものを選びましょう。
今はメーカーによっては下記のようにかぶせの部分が半分しかない「半かぶせ」のものも出てきています。
画像:キッズアミ
ただし、全かぶせを選んでおいた方が後悔しにくいです。半かぶせを選ぶと下記のような失敗をしてしまうケースがあります。
- ランドセルカバーや教材が対応していない
- かぶせの部分にものを挟めない
- 後ろから簡単に開けられるので、防犯上良くない
こういった感じで、おしゃれですが注意点が盛りだくさんです。無難に「全かぶせ」を選んでおくのがおすすめです。
重量:重すぎず、軽すぎないものを
ランドセルは軽い方がいいのではないの?という方もいらっしゃるかと思いますが、おすすめなのは重すぎず、軽すぎないものです。
重量としては1,000~1,400gを目安に選ぶと失敗しにくいです。
本革のランドセルは1,300~1,500gで少々重いものが多いので、背負やすさにこだわりのあるかチェックすると良いでしょう。
素材:予算の範囲でなるべく上質な革を
値段別にコードバン>牛革>人工皮革と3種類ありますが、予算が許す限りいい素材のものを選んであげましょう。
高い素材は風合い、強度など、高くても選ばれる理由があるから売られています。
少なくとも、このページで紹介するブランドであれば高ければ高いものの方が質がいいので、予算が許す限り上質な素材を選んでいきましょう。
〔男女別〕おすすめの本革ランドセル各4選
ここから予算別に先ほどのランドセルの中で2023年に特にオススメできるものを紹介していきます。
牛革とコードバンのそれぞれ2種類ずつ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
価格帯別:男の子におすすめの本革ランドセル4選
各メーカーのランドセルの中から価格帯別に以下の観点を踏まえて、おすすめの本革ランドセルを紹介していきます。
- 色:無難な色が選べる
- 形:全かぶせで使いやすい
- 重量:重すぎず、軽すぎず
- 素材:予算の中でコスパよく
男の子向けの本革で、おすすめランドセルを価格別に並べると以下のようになります。
- 6~7万円・・牛革「防水牛革プレミアム カラーステッチ(池田屋)」
- 7~8万円・・牛革「ホマレ プレミアムレザー(セイバン)」(販売終了)
- 9~10万円・・・コードバン「防水コードバン(池田屋)」
- 10万円以上・・・コードバン「オールコードバン(鞄工房山本)」
それぞれ紹介します。
予算に合わせたものをチェックしてみてください。
男の子6~7万円:池田屋「イタリア製防水牛革プレミアム カラーステッチ」
7万円以下で牛革のランドセルは滅多に売っていませんが、「池田屋」は6~7万円の牛革のランドセルを豊富に扱っています。
池田屋の牛革ランドセルは「公式ページの牛革ランドセル一覧」から選べますが、イチオシなのは「防水牛革プレミアム カラーステッチ」です。
オーソドックスな色をベースに、糸の色でアクセントがついているので、シンプルながら飽きにくいデザインになっています。
池田屋のランドセルは防水牛革で、人工皮革と天然皮革のハイブリッド構造になっており、牛革にしては軽くなっているので、重くないランドセルを探している方に向いています。
カラーバリエーション(全8色)
イタリア製防水牛革プレミアム カラーステッチ詳細データ
価格 | 72,000円(税込・送料660円) |
使用素材 | 牛皮 |
重量 | 約1,300g |
池田屋公式ストア:
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子7~8万円:セイバン「ホマレ プレミアムレザー」(販売終了)
「ホマレ プレミアムレザー」は牛革を使ったセイバンの公式オンラインストア限定モデルです。
シンプルな正統派デザインだからこそ、高級感のある質感や光沢が引き立ちます。
セイバンの背負いやすさ・丈夫さはそのまま活かされているため、6年間安心して使うことができます。
カラーバリエーション(全3色)
ホマレ プレミアムレザー詳細データ
価格 | 82,500円→期間限定10%OFF価格 74,250円(税込・送料無料) |
使用素材 | 牛革(テープ類など一部クラリーノ) |
重量 | 約1,470g |
セイバン公式ストア: https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子 9~10万円: 池田屋「防水コードバン」
「防水コードバン」は「池田屋」の中で最も高級なランドセルです。
コードバンの美しさが際立つように、上品にツヤ消し加工で仕上げられています。
池田屋のランドセルは、背当てにはクラリーノが利用されており、コードバンのランドセルにしては軽くなっています。
「最高級素材を使いたいけど、軽いものが良い」という方におすすめです。
カラーバリエーション(全2色)
防水コードバン詳細データ
価格 | 110,000円(税込・送料無料) |
使用素材 | [カブセ] 防水コードバン [本体・背負いベルト表] 防水牛革 [カブセ裏・背負いベルト裏] クラリーノ [背あて] ピンホールクラリーノ |
重量 | 約1,400g |
池田屋公式ストア:
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
男の子10万円以上〜:鞄工房山本「オールコードバン」
『オールコードバン』は、貴重なコードバンを馬2頭分も贅沢に使用した山本鞄のランドセルです。
カジメ(かぶせの飾り鋲)やファスナーの引き手などがアンティークブロンズ調になっているなど、シックなデザインになっています。
オープンポケットがダブルファスナーになっているなど、他の山本鞄のランドセルより使い勝手が良くなっています。
通常タイプは持ち手が付いていませんが、3,850円で持ち手を付けてもらうことができます。
カラーバリエーション(全3色)
オールコードバン詳細データ
価格 | 150,000円(税込) |
使用素材 | コードバン |
重量 | 約1,550g |
鞄工房山本公式ストア:
オールコードバンが高いと思われる方は、かぶせだけがコードバンのランドセル(99,900円)もあるので合わせてチェックしてみると良いでしょう。
価格帯別:女の子におすすめの本革ランドセル4選
女の子向けのおすすめの本革ランドセルを価格別に並べると以下のようになります。
- 6~7万円・・牛革「防水牛革プレミアム カラーステッチ(池田屋)」
- 7~8万円・・牛革「ホマレ プレミアムレザー(セイバン)」(販売終了)
- 9~10万円・・・コードバン「防水コードバン(池田屋)」
- 10万円以上・・・コードバン「オールコードバン(鞄工房山本)」
女の子らしいデザインのランドセルが欲しい方は、コードバンなら「コードバン グレイス」もおすすめです。
それぞれ紹介します。
女の子6~7万円:池田屋「イタリア製防水牛革プレミアム カラーステッチ」
7万円以下で牛革のランドセルは滅多に売っていませんが、「池田屋」は6~7万円の牛革のランドセルを豊富に扱っています。
池田屋の牛革ランドセルは「公式ページの牛革ランドセル一覧」から選べますが、イチオシなのは「防水牛革プレミアム カラーステッチ」です。
オーソドックスな色をベースに、糸の色でアクセントがついているので、シンプルながら飽きにくいデザインになっています。
池田屋のランドセルは防水牛革で、人工皮革と天然皮革のハイブリッド構造になっており、牛革にしては軽くなっているので、重くないランドセルを探している方に向いています。
カラーバリエーション(全8色)
イタリア製防水牛革プレミアム カラーステッチ詳細データ
価格 | 69,000円(税込) |
使用素材 | 牛皮 |
重量 | 約1,300g |
池田屋公式ストア:
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
女の子7~8万円:セイバン「ホマレ プレミアムレザー」
「ホマレ プレミアムレザー」は牛革を使ったセイバンの公式オンラインストア限定モデルです。
シンプルな正統派デザインだからこそ、高級感のある質感や光沢が引き立ちます。
セイバンの背負いやすさ・丈夫さはそのまま活かされているため、6年間安心して使うことができます。
カラーバリエーション(全3色)
ホマレ プレミアムレザー詳細データ
価格 | 82,500円→期間限定10%OFF価格 74,250円(税込・送料無料) |
使用素材 | 牛革(テープ類など一部クラリーノ) |
重量 | 約1,470g |
セイバン公式ストア: https://store.seiban.co.jp
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
女の子 9~10万円: 池田屋「防水コードバン」
「防水コードバン」は「池田屋」の中で最も高級なランドセルです。
コードバンの美しさが際立つように、上品にツヤ消し加工で仕上げられています。
池田屋のランドセルは、背当てにはクラリーノが利用されており、コードバンのランドセルにしては軽くなっています。
「最高級素材を使いたいけど、軽いものが良い」という方におすすめです。
カラーバリエーション(全2色)
防水コードバン詳細データ
価格 | 100,000円(税込・送料無料) |
使用素材 | [カブセ] 防水コードバン [本体・背負いベルト表] 防水牛革 [カブセ裏・背負いベルト裏] クラリーノ [背あて] ピンホールクラリーノ |
重量 | 約1,400g |
池田屋公式ストア:
ランドセルには偽物や新作に見せかけた型落ちも出回ります。商品数などを考慮しても公式ストアでの購入がベストです。
女の子10万円以上〜:鞄工房山本「オールコードバン」
『オールコードバン』は、貴重なコードバンを馬2頭分も贅沢に使用した山本鞄のランドセルです。
カジメ(かぶせの飾り鋲)やファスナーの引き手などがアンティークブロンズ調になっているなど、シックなデザインになっています。
オープンポケットがダブルファスナーになっているなど、他の山本鞄のランドセルより使い勝手が良くなっています。
通常タイプは持ち手が付いていませんが、4,900円で持ち手を付けてもらうことができます。
カラーバリエーション(全3色)
オールコードバン詳細データ
価格 | 150,000円(税込) |
使用素材 | コードバン |
重量 | 約1,550g |
鞄工房山本公式ストア:
オールコードバンが高いと思われる方は、かぶせだけがコードバンのランドセル(99,900円)もあるので合わせてチェックしてみると良いでしょう。
3. ランドセルに関してよくあるQ&A
ここで、ランドセルに関してよくある質問に答えていきたいと思います。
Q1. ランドセルはいつ買うのがベスト?
ランドセルは、人気なこだわりの商品を買うなら年長の2~3月の予約開始になったところで買わないと売り切れてしまいます。
人気の商品を買うのであれば、メーカーのホームページを確認して、資料やサンプルの請求、予約などを計画立てて行っていきましょう。
とはいえ、ランドセルは年中売られていますので、人気な商品にこだわらなければいつでもいいのです。
特に、年明けになると、各メーカーが値引きを始めます。値段を安く抑えたい方はそのタイミングで買うこともおすすめです。
Q2. ランドセルは祖父や祖母が買うものなの?
孫の入学準備はおじいちゃん、おばあちゃんの楽しみの一つです。
もしも申し出があった場合は甘えてしまっていいでしょう。このページを参考に細かい要望を伝えておくのがベストです。
父方、母方の両方の実家から申し出があった場合は、「不公平にならないように」と双方に資金援助をお願いするのがみんなが幸せかと思います。
Q3. ランドセルに必要なお手入れって?
天然皮革のランドセルを長く綺麗に使うなら、時にはお手入れも必要です。
実質、こどもに手入れをさせるのはほぼ不可能ですので、なるべく手をかけずに長く綺麗に使うためにも、丈夫なものを選ぶことをおすすめします。
具体的には下記のような手入れが必要になります。
- 濡れた時
- 汚れた時
- 傷がついた時
① 濡れた時
乾燥した雑巾で水分を拭き取り、日陰干しをします。
天日干しやドライヤーなどで乾かすとひび割れなどの原因になりますのでおすすめしません。
中まで染み込んでしまった場合は、カビなどの原因にも繋がるため、やむなくドライヤーなどを使わざるを得ないかもしれません。
通気性の良いランドセルであれば、乾くのも早いです。
② 汚れた時
牛革のランドセルが汚れてしまった場合はに以下のようにケアをしましょう。
クリーナーなどを使って、汚れをしっかりとふき取ります。そ布に少量のシリコン液やワックスなどをつけて磨き、空拭きして仕上げます。
③ 傷がついた時
傷がついたときは少量のオリーブオイルなどの植物性のオイルを塗ったり、同色のマジックペンなどで塗ると綺麗に見せることができます。
安いランドセルの場合、人工皮革であることも多く、どんどん剥がれてきてしまうこともあります。
4. まとめ
ランドセルの本革の特徴、それに、おすすめのメーカーやランドセルについて紹介してきましたが、参考になりましたか?
ランドセルの本革には2種類あり、それぞれ以下のような方におすすめです。
- 牛革:多少値段がかかっても良いから丈夫で高級感のある、周りの子供と差をつけたい方におすすめ
- コードバン:値段は高くても良いからとにかく最上級のランドセルを持たせたい方におすすめ
また、41のメーカーを徹底的に比較したところ、以下の3つのメーカーが本革を扱っているメーカーでおすすめです。
それぞれ、上記の公式サイトで予算やお子さんの希望を交えながら選んでみるのがおすすめです。
最後に男女別・価格別に本革ランドセルをまとめておきます。
男の子におすすめの本革ランドセル
- 6~7万円・・牛革「防水牛革プレミアム カラーステッチ(池田屋)」
- 7~8万円・・牛革「ホマレ プレミアムレザー(セイバン)」(販売終了)
- 9~10万円・・・コードバン「防水コードバン(池田屋)」
- 10万円以上・・・コードバン「オールコードバン(鞄工房山本)」
女の子におすすめの本革ランドセル
- 6~7万円・・牛革「防水牛革プレミアム カラーステッチ(池田屋)」
- 7~8万円・・牛革「ホマレ プレミアムレザー(セイバン)」(販売終了)
- 9~10万円・・・コードバン「防水コードバン(池田屋)」
- 10万円以上・・・コードバン「オールコードバン(鞄工房山本)」
このページを参考に、ランドセルの革について詳しくなり、お子さんの小学校生活にぴったりのランドセルが見つかることを心から祈っています。