「オーダーメイドでランドセルを作りたい」「どうやってオーダーメイドでランドセルを創るの?」と、オーダーメイドのランドセルについて気になっていませんか?
オーダーメイドのランドセルは自由に選べますが、選択肢がありすぎてどう良いか分からなくなったり、自由に選んだのに後悔する場合もあるので注意が必要です。
このページは、百貨店でランドセルの販売員をした経験のある私が、オーダーメイドのランドセルについて説明したものです。
このページを読めば、オーダーメイドのランドセルのことが全て分かりますので、ぜひご覧ください。
1. オーダーメイドランドセルって良いの?
オーダーメイドのランドセルとはどんなものか、レディメイド(既製品)のランドセルと比べてどうなのかご紹介します。
1-1. そもそもオーダーメイドランドセルって?
オーダーメイドランドセルとは、「色やデザインなど、メーカーがあらかじめ用意した範囲で選び、作り上げていくランドセル」のことです。
メーカーが決めた順番に沿って、色やデザインを一つずつ選んでいって完成させます。
出典:イオン
メーカーによって選べる範囲はかなり変わりますが、次のようなものを選んでいくことができます。
- 素材(クラリーノ、牛革、コードバンなど)
- 本体の色
- ヘリの色
- 背当ての形
- 刺繍や鋲のデザイン
- 内装のデザイン
素材まで全て選べることをフルオーダー、色やデザインだけを選べることをセミオーダーと言うこともあります。
基本的に、選べる部分が増えるにつれて値段が高くなっていきます。
1-2. オーダーメイドランドセルの2つのメリット
オーダーメイドランドセルには、次のような長所があります。
- お子さんの好みを最大限取り入れることができる
- 気に入って大事にしてくれる
既製品だと色やデザインが決まっていて、「デザインは好きだけど、好きな色がない」ということがありますが、オーダーメイドなら思い通りにすることができます。
出典:ララちゃん
オーダーメイドは、お子さんの意見を細かく聞くことができるので、気に入って大事にしてくれるはずです。
2. オーダーメイドで後悔しないための2つの注意点
オーダーメイドランドセルをつくる際は、次の点に注意することをおすすめします。
- 目立つ色は選ばない
- あまり幼いデザインは選ばない
あまりに目立つ色やデザインは控えたほうが良いということです。
それぞれご紹介します。
2-1. 目立つ色は選ばない
お子様と相談して好きな色のランドセルを選べば良いですが、周りとかぶらない個性的な色を選ぶと浮いたり、飽きたりすることもあるので注意が必要です。
通う予定の小学校の登下校をチェックしたり、知り合いから聞くなどして、通学予定の学校でみんなが使っている色を選ぶようにすると失敗するリスクを減らすことができます。
ちなみに全国規模ですと、以下のランドセル工業会のアンケートの結果が参考になります。
Qランドセル、何色を買いましたか?
やはり6年間使うことを考えると、男の子は「黒」「紺」、「青」女の子は「紫」「ピンク」「水色」「赤」を選んでおくのが安心です。また、男女共に「茶色」を選ぶ人が増えてきたのが最近のトレンドです。
お子様が一番気にするのが色ですが、実は色は一番後悔しやすいポイントでもあります。
オーダーメイドで色で個性を出すためには、ランドセルの縁(ヘリ)の色を変えたり、刺繍の色を変えるなど、小さな部分で個性を出すのがおすすめです。
出典:フィットちゃん
黒が好きな女の子なら、本体カラーを赤やピンクにしつつ、ヘリに黒を入れるなどのデザインにすると個性的で良い感じになります。
人気の色と全く違うものを選ぶ際は、後悔しないか良く考えてからにしてくださいね。
2-2. あまり幼いデザインは選ばない
ハートや花柄が入っていると可愛らしく、低学年のお子様が気に入ることが多いですが、高学年になるとデザインが気に入らなくなってしまうことがあります。
出典:amazon
男の子も同様で、「こっちの方がお兄ちゃんっぽくて格好いいよ」など言って、少しでも大人らしい方へ誘導することをおすすめします。
ランドセルをお子さんに選ばせる時はまた年少なので、ハート柄や可愛らしい刺繍を選んでしまいがちですが、6年間使えるようなに選ぶのを手伝ってあげましょう。
3. オーダーメイドできるランドセルメーカー一覧
オーダーメイドをしてくれるランドセルメーカーをまとめました。
元ランドセル販売員の私が、背負いやすさや丈夫さ、さらに評判等をチェックしたところ、一番おすすめできるメーカーは下の図の通り「フィットちゃん」になりました。
(価格は税込)
オーダーメイドランドセルはほとんどの場合、受注個数が決まっており、「500個注文を受けると完売」というように、締め切り前に注文が終わってしまうことがあります。
オーダーメイドにしたい方はランドセルメーカーのサイトをチェックし、申し込み開始がいつかチェックしておくことをおすすめします。
4. オーダーメイドの流れ解説
ここでは私がおすすめする「フィットちゃん」をもとにオーダーメイドの流れを解説していきます。
オーダーメイドを請け負っているランドセルメーカーでは、シミュレーションをHPでさせてくれる会社が多いですが、フィットちゃんが一番分かりやすいサイトになっている点もおすすめポイントの1つです。
出典:フィットちゃん
フィットちゃんでは次のような流れで進めていきます。
流れ | 内容 |
1 | 肩ベルトと安ピカッを選ぶ |
2 | 本体の色を選ぶ |
3 | 縁(へり)の色を選ぶ |
4 | まどを選ぶ |
5 | フタ(かぶせ)を選ぶ |
6 | 鋲(びょう)を選ぶ |
7 | 内側のパターンを選ぶ |
8 | 引き手を選ぶ |
9 | サイドのデザインを選ぶ |
10 | 名前を入れる |
11 | できあがり |
それぞれ解説していきます。
「フィットちゃん」では、いつでもシミュレーションができるようにしてくれているので、まだ購入を決めていない方もぜひチェックしてみてください。
ステップ① 肩ベルトと安ピカッを選ぶ
まず最初に、特別機能である「楽ッション肩ベルト(税込7,700円)」と「安ピカッ(無料)」について選びます。
私は楽ッション肩ベルトはお子さんが6年間より快適に使うことを思えば決して高くはないと考えており、「楽ッション肩ベルト」を選ぶことをおすすめします。
また、夜道や雨の日に車のライトでランドセルの形に光る「安ピカッ」が無料で選べるため、お子さんの安全のためにも「安ピカッ」を選びましょう。
ちなみに、背当ての色は基本ベージュのみですが、楽ッション肩ベルトを選ぶと本体のカラーに連動して背当ての色(計6色)が決まります。
ステップ② 本体の色を選ぶ
最初は、全体のカラーを決めます。
フィットちゃんは本体カラーは17色から選べるため、まわりと差をつけたい人などには特におすすめです。
6年間飽きずに使えるのはやはり、男の子なら黒や紺、女の子なら赤やピンクというベーシックな色です。
ステップ③ 縁(ヘリ)の色を選ぶ
ランドセルの本体の端の色を選びます。
私としてはこういう細かいところで個性を表現するのが良いのかと思います。私はピンク系を選びました。
ステップ④ まどを選ぶ
ランドセルの窓はかぶせを開けて見える部分で、時間割りなどを入れたりするところです。
実用的なのはスクエアですが、ハートやスターなど好みで選ぶのも良いでしょう。
ステップ⑤ フタ(かぶせ)を選ぶ
つぎはフタ(かぶせ)のデザインを選びます。
フタ角ばったスクエア、丸みのあるラウンド、波打つようなポップの3通りがあります。
これはどれでも問題ないですが、ラウンドやポップにすると、さりげなく差別化できます。
ここでは女の子らしくて丸みのあるポップにしました。
ステップ⑥ 鋲(びょう)を選ぶ
次に鋲を選びます。
フィットちゃんでは、ハート、エンブレム、サークル、リボン、アンティーク、ブラックの計6種から選べます。
ここでは可愛らしいリボンの鋲にしました。
ステップ⑦ 内側のパターンを選ぶ
次にランドセルの内装です。
フィットちゃんでは、ピンク+星、ピンク+ハート、クロ、ブルー、グレー、グリーンチェック、グレンチェックの計7種から選べます。
本体の色と調和させることを意識して選ぶことをおすすめします。
ステップ⑧ 引き手を選ぶ
次に引き手を選びます。
フィットちゃんでは、剣、スティック、シルバーハート(ラインストーン入り)、フラワーも計4種から選べます。
ここはどれでも良いと思いますが、幼いデザインで後で後悔しないように気をつけてほしいと思います。
ステップ⑨ サイドのデザインを選ぶ
ここではサイドに刺しゅう、ステッチ、角当てを入れることもできます。
(刺しゅう: 税込2,090円、ステッチ: 税込1,045円、角当て:税込2,090円)
値段もかかってしまうので、私としてはあくまで”オプション”として入れなくても良いと思います。
ステップ⑩ 名前を入れる
最後に名前を入ることができ、パネルの色と文字の色を選びましょう。
好みで選べば何色でいいですが、本体の色とのバランスも合わせるとオシャレですね。
ステップ⑪ できあがり
これでランドセルづくりは完了!
あとは申し込むだけです。
すべてお子さんにまかせても良いかもしれませんが、その場合は「後悔することも1つの教育」と割り切っておきましょう。
6年間使うことになるわけですから、ぜひ納得のいくランドセルを作ってください。
5. オーダーメイドのランドセルに関するQ&A
オーダーメイドのランドセルについてよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
それぞれお答えします。
5-1. カスタムランドセルとオーダーメイドランドセルは同じ意味ですか?
同じ意味です。
表記方法は、メーカーによって「カスタム」や「オーダーメイド」などいろいろ使われますが、どれも「用意されたパターンを組み合わせて創ること」を意味します。
5-2. ランドセルの素材は何が良いですか?
ランドセルに使われる素材は大きく分けて3種類あり、値段や種類の豊富さで選ぶなら人工皮革、耐久性と高級感で選ぶなら牛角やコードバンがおすすめです。
それぞれの素材を比較したのが下の表です。
素材 | 価格 | 高級感 | 丈夫さ | 耐水性 |
人工皮革(クラリーノなど) | 低~中 | △ | △ | ◎ |
牛革 | 中~高 | ◯ | ◯ | ◯ |
コードバン(馬のお尻の革) | 高 | ◎ | ◎ | ◯ |
ただ、オーダーメイドではクラリーノしか選べない時もあります。
人気ブランドメーカーなら、クラリーノでも壊れないようにランドセルが設計されているので、普通に6年間使えるはずです。
5-3. 既製品でおすすめのランドセルはどれですか?
「平均的なデザインが人気なら既製品で良いかも」と思われた方もいらっしゃると思いますが、そういう方は、既製品をチェックしてみましょう。
私が調べた41社のランドセルメーカーの中でおすすめできるのは次の3社です。
特におすすめなのがセイバンで、ランドセル選びで一度はチェックしておきたいメーカーです。
6. さいごに
オーダーメイドのランドセルについてご紹介してきましたが、参考になりましたか?
オーあーメイドはお子さんの意見を最大限反映させることができますが、6年間後悔しないようなデザインを一緒に作ることをおすすめします。
まずは、「フィットちゃんのオーダーメイド」のシミュレーションで、どんなランドセルがほしいかお子さんの意見を聞いてみてください。
このページが、読者の皆さまのランドセル選びにお役に立てることをお祈りします。